Business業務案内

平野潜水工業所の潜水士達は、
水の中に潜って多種多様な仕事を行います。

海、海岸、河川、河口、湖やダム、時には工場内のタンクの中など、あらゆる水場が潜水士達の現場となります。静岡県を中心に、日本列島の東西南北を縦横無尽に駆け回り、精力的に作業を行っています。

水中に潜む、すべての土木工事を安心・安全を第一に取組む「水中土木作業」は潜水士達の重要な仕事の一つ。身近なところでは、建造物(構造物)には欠かせない土台造りとしての基礎工事があります。大小の石をバランスよく使い分け、海底や川底などに、規格に定められた精度に合わせて配置していくことで、地盤を平らに均し、建造物を建てるための安全な土台を造ります。その他にも、港湾に隣接する(岸壁・護岸・消波ブロック・河川・ダム)堤防や橋の橋脚などを建造する際に、必要な枠型を現場で組み立て、コンクリートを流し込み、成形していく型枠工事などがあります。

土木作業以外にも、海の清掃、波浪計や浮標識灯のメンテナンス、海底の調査から漁船の船底調査、水中での切断や溶接、新造船の進水式など、水中に関わる様々な場面や、要所において、幅広い内容の作業を請け負っています。

平成より令和の時代となり、平成30年度から、国土交通省や静岡県としても、水中施工における試験施工としてのICT(情報通信技術)活用工事の運用が動き出しました。平野潜水工業所は、近年、水中土木業者の中でもいち早くICTを安全・施工管理に活用。従来なら目に見えず、経験と勘に頼っていた、水中の機器・設置物・潜水士の位置情報を可視化し、施工手順や作業状況を明確にすることで、今後の現場の安全と施工管理技術の向上にも貢献出来れば、との思いのもとに、水中の現場から安全を見える形にして、次の世代を担う潜水士達へと発信しています。

水中土木

水中土木

水中土木

陸の上で行われている土木作業を、水中で行います。
潜水作業を必要とする港湾工事には、

  • 本体ブロック、消波ブロックの据え付け工事
  • 基礎捨石の均し工事
  • 被覆、根固めブロックの据え付け、均し工事
  • 構造物の維持補修、撤去工事等

水中という表からは見えない部分に隠れている基礎を固め、
港湾の安全を守ります。

離岸堤工事の様子を動画でご覧いただけます。

安全管理・ICT

ICT

安全管理・ICT

平野潜水工業所では、ICT(ブロック据付管理システム)を使った安全管理を行なっています。以前は潜水士の水中での位置を把握するのに、潜水士が呼吸時に吐いた空気の泡の位置を見て、見当をつけていました。しかしそれでは、潮の流れによって泡が流され、実際の潜水士の位置とはズレが生じてしまいます。現在ではGPS機能を活用し、正確な位置を把握。潜水士とブロックの正確な位置関係がわかる様になったため衝突事故を未然に防げる様になりました。

また、潜水士の安全を守るために、様々な装備や機材を効果的に活用しています。潜水士本人が、現在の深度や潜水時間、水温などを確認できる、「ダイブコンピューター(潜水時間管理システム)」。当初計画した潜水作業時間の、現場での迅速な変更プラン作成が可能な「潜水時間管理システム」など。その他、工事に携わる作業員への健康管理支援として、高気圧高酸素BOXの設置にも取り組んでいます。

■詳しく知りたい方はPDFでご覧いただけます。

ICTについての詳細資料

安全管理:標準装備・非装備